春 ~寮を旅立った日~
旅立ちと出会いの季節、春がやってきました。先日おでんの話をしましたが、この時期になると、卒業に伴い楽しく過ごした寮を退寮した日のことを思い出します。生活費を稼ぐために励んだアルバイト、そして深夜遅くまで語り合った何気ない時間。寮の食堂で囲んだ食事も、今思えばどれもかけがえのない思い出です。 時には寮の人と通行人とのちょっとしたトラブルがあったり、ボヤ騒ぎで大騒ぎになったこともありました。その時は大変な出来事でしたが、振り返ってみるとそれさえも懐かしく、寮生活の思い出の一つになっています。
そして忘れてはいけないのが、仲間たちと皆で出かけた男だらけのディズニーランド、誰かの目覚まし時計が鳴りっぱなしなのに本人だけが全く起きないという“寮あるある”。結局、近くの部屋の誰かがしびれを切らして止めに行くのがお決まりでした。また、冷蔵庫に入れておいたはずのプリンがいつの間にか消えているというミステリー事件も頻発し、「これは事件だ」と名探偵気取りで犯人探しをしたものの、大抵はうやむやに終わるのもまたお約束でした。
多くの時間を共に過ごした仲間たちとの日々は、何にも代えがたい大切な宝物です。あの日、寮を後にしたときの少し寂しく、それでいて未来へ向かう期待に満ちた気持ちは、今でも春の訪れとともに心によみがえってきます。








